1月10日、品川のYKKap体感ショールームでの勉強会が開催され、弊社の社員8名が参加して参りました。
YKKap体感ショールームは、昨年6月にオープンした、建築・設計関係者等、プロユーザー向けの、YKKapの窓の性能を体感できる体感型施設です。
YKKapの歴史やものづくりのこだわり等を紹介する「ガイダンスゾーン」、最新の商品やデザインのご提案をする「商品展示ゾーン」、高性能窓の基本性能や使い勝手、断熱効果の体感を紹介する「窓の性能体感ゾーン」など、様々な展示がされており、YKKap の窓の性能を肌で感じることが出来ます。
今回は、2020年の省エネ基準適合義務化や、ZEHの実現に向けた、樹脂窓の提案をメインにした勉強会を開催していただきました。
「2020年の省エネ基準適合住宅の義務化」とは、「住宅を新築する際に新しい省エネ基準に適合させることが2020年に義務化される」予定のことです。
現在は努力義務とされている、平成25年に改正された省エネ基準(新しい省エネ基準)に、2020年以降は、適合させなければ住宅が建てられなくなるのです。
この新しい省エネ基準は、旧省エネ基準で定められていた住宅の屋根、床、窓などの断熱性能にくわえ、給湯器や冷暖房機器、換気や照明設備などの省エネ性も考慮し、太陽光発電などにより創り出すエネルギーも加味した、総合的に評価するものになっています。
特に重視されているのが「一次エネルギー消費量」です。
電気やガスなどを二次エネルギーといい、二次エネルギーを生み出す石油・石炭など化石燃料、原子力燃料、自然から得られる水力・太陽光などのエネルギー源を一次エネルギーといいます。
2020年以降は、住宅の省エネ性能を一次エネルギー消費量に換算して評価するように変化しています。
つまり、2020年の省エネ基準適合義務化にむけて、住宅の省エネ基準に適合した住宅を建てなければ、それ以降の建築が不可能になっていしまうのです。
それにくわえて、経済産業省では、「2020年までにハウスメーカー等の建築する戸建住宅の過半数でZEHを実現すること」を目標とし、普及に向けた取り組みを行っています。
ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。
住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅を指します。
住宅業界では、これからの家づくりはZEH無しでは考えられないと言われており、消費者からの需要も高まっていくことが考えられます。
省エネ基準適合義務化、ZEHへ理解や対策への理解を深める勉強会、そして対策としての樹脂窓採用の検討を目的とし、体感ショールームへの訪問ということになりました。
ショールーム入口ではペッパー君がお出迎えしてくれました。
YKKapの歴史やこだわり、省エネ基準適合義務化やZEH、市場動向、樹脂窓の特徴などの講義を受けた後、体感ショールーム内を案内していただきました。
体感ブースでは外部を0度程度まで冷やし、実際の住宅を再現した部屋に入り、アルミ窓や樹脂窓の性能を比較していました。
アルミ窓と樹脂窓では、室内の温度や、暖房の効き方、窓の結露などに差があり、サーモカメラや温度計など、数値で違いを実感でき、体感でもかなり差を感じました。
実際に肌で感じることで、窓の重要性を改めて知ることができ、とても勉強になりました。
続いて、商品展示ゾーンを見学しました。
未来の窓の活用を提案するコーナーでは、タッチパネルのように操作できる窓で、映像を見たり、音楽をながすことができる窓や、手をかざすだけで開閉する窓などが展示されており、社員もかなり楽しんで見学していました。